令和元年6月4日
日本文化を探る
高張とは
高張(たかはり)とは、高張提灯のことを指します。高張提灯の歴史は、江戸時代である1650年代にさかのぼるようです。
提灯の形は大きな棗(なつめ)型をしており、2本の腕木がある長竿に取り付けて掲げられていました。提灯本体は和紙や竹ひご、針金で作られており、一般的に、高提灯や高張と呼びます。もともとは、江戸時代の武家で照明器具として使用されていましたが、時代とともに遊郭や芝居小屋、商店の店先などでも使用されました。提灯には、家紋や屋号などが描かれており、葬儀の際の提灯には薄墨で家紋を描き、これを陰紋と呼びます。この陰紋の薄墨には、「急な不幸のため、墨をする時間もなかった」という意味合いが込められているのです。現代では、社寺の祭礼や葬礼の行列で、目印として使用されることが多くなっています。
提灯の形は大きな棗(なつめ)型をしており、2本の腕木がある長竿に取り付けて掲げられていました。提灯本体は和紙や竹ひご、針金で作られており、一般的に、高提灯や高張と呼びます。もともとは、江戸時代の武家で照明器具として使用されていましたが、時代とともに遊郭や芝居小屋、商店の店先などでも使用されました。提灯には、家紋や屋号などが描かれており、葬儀の際の提灯には薄墨で家紋を描き、これを陰紋と呼びます。この陰紋の薄墨には、「急な不幸のため、墨をする時間もなかった」という意味合いが込められているのです。現代では、社寺の祭礼や葬礼の行列で、目印として使用されることが多くなっています。
滋賀県大津市坂本、日吉大社で行なわれる山王祭では、この高張提灯を持って走る人のことを“高張”と呼び、非常に重要な存在です。駕輿丁の人々とはまた違った役割を担い、山王祭になくてはならないものになっています。
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