書寫山圓教寺で90年ぶりに四天王像が魔尼殿よりもとの大講堂へ(簡・繁翻訳有)
TOP > 特集 > 書寫山圓教寺で90年ぶりに四天王像が魔尼殿よりもとの大講堂へ(簡・繁翻訳有)
いろり端

特集「一隅を照らす」

令和5年7月1日(土)~9月30日(土)

書寫山圓教寺で90年ぶりに四天王像が魔尼殿よりもとの大講堂へ(簡・繁翻訳有)

【大学コラボ・寄稿】

圓教寺摩尼殿に安置されている四天王像は、以前大講堂で安置されてきたものです。
この四天王像は大講堂の本尊として釈迦三尊と共に造立されたもので、開山性空上の弟子である感阿(かんな)上人によって造られたものであるといわれています。
大正10年に火災が起き、摩尼殿とともに御本尊六臂如意輪観音の脇の四天王も被害を受けてしまいました。その後大講堂の四天王像が、摩尼殿の落慶法要後に大講堂から移され御本尊を摩尼殿でお守りしていた。その四天王像が90年ぶりにもとの大講堂へお戻りになられました 。

搬入作業を見学させて頂きました。

6月16日。前日15日のうちに摩尼殿で梱包された移動されていた四天王像の梱包が解かれ、元来の7躯の像が並ぶ配置が復活しました。

四天王像は専門の方により、一軀ずつそれぞれの像の動きに合わせて薄葉紙や綿布団、さらしなど様々なものを用いり丁寧に梱包が行われていました。その梱包を解き、一軀ずつ丁寧に並べられていきました。

なるべく像を揺らしたりすることがないよう、複数の人が声を掛け合ったり、下にさらしを引きその上を滑らすように動かしたりと阿吽の呼吸で見事な手さばきで作業を進められていきました。

大講堂の内陣には土間や須弥壇の段差があり、それを越えて並べていく必要があるのですが、木箱で段差をなくしたり、ジャッキを用いり持ち上げたりと様々な工夫が行われていました。

全ての像が並べ終わり90年ぶりの大講堂での並びが蘇ると、釈迦三尊像だけの空間でも充実感はあったものの、元来の7躯の像が並ぶ配置に戻ることにより安心感や包容感が高まったように感じられました。

それは1000年弱の間、共に安置されてきた旧来の友に90年ぶりの再会を果たした像たちの喜びが現われているように感ぜられました。
今回拝見した像を運ぶという技術は、ある種の職人の技。100年、1000年単位の長い時間で必ずや経年劣化しているであろう仏像は、少し移動するだけでも慎重になると考えられますが、このようなことを行うプロフェッショナルの皆さんが多く関わっていることにより、遷座や博物館での展覧会が開催されていることを知ることができました。
(簡体語訳)
时隔90年,四大天王佛像再次回到书写山圆教寺的大讲堂。
这些佛像原本就被供奉在大讲堂内。然而,在大正10年的火灾中,摩尼殿以及旁边供奉的六臂如意轮观音旁的四大天王佛像都受到了损坏。在摩尼殿的落庆法要之后,大讲堂的四大天王佛像被转移到摩尼殿中保护六臂如意轮观音。
这些四大天王佛像是由圆教寺创始人性空上人的弟子感阿上人所制作。它们与大讲堂内供奉的主尊释迦三尊佛像的制作时期相同。四大天王是佛教的护法神和守护神,它们守护佛法,庇佑众生。圆教寺的四大天王佛像在外观、手持武器和神情上各具特色,与中国的四大天王佛像也有所不同。

6月15日,工匠们在摩尼殿精心包装着四大天王佛像,使用薄纸、棉被、布条等材料仔细地包裹每尊佛像。16日,包装被打开后,它们被小心翼翼地一一摆放好。为了避免晃动,众人相互合作,有人喊话,有人在佛像下方放置布条,然后轻轻地滑动佛像。由于大讲堂内部有土地和须弥壇的高低差,人们使用木箱或千斤顶将佛像抬起。
当所有佛像都排列完毕时,大讲堂重现了90年前的面貌。佛像七尊的排列重现,给人一种强烈的安心感和包容感。这是一同供奉了近千年的老朋友,時隔90年再次相聚的喜悦。
今日我们有幸目睹了工匠们是如何移动佛像的。佛像经历了百年千年的岁月,必然会因时间的流逝而出现劣化。在佛像的运输和移动过程中,工匠们非常谨慎,以免造成任何损坏。正是多亏了这些专业人士的参与,佛像的迁移得以顺利完成。
(繁体語訳)
時隔90年,四大天王佛像再次回到書寫山圓教寺的大講堂。
這些佛像原本就被供奉在大講堂內。然而,在大正10年的火災中,摩尼殿以及旁邊供奉的六臂如意輪觀音旁的四大天王佛像都受到了損壞。在摩尼殿的落慶法要之後,大講堂的四大天王佛像被轉移到摩尼殿中保護六臂如意輪觀音。
這些四大天王佛像是由圓教寺創始人性空上人的弟子感阿上人所製作。它們與大講堂內供奉的主尊釋迦三尊佛像的製作時期相同。四大天王是佛教的護法神和守護神,它們守護佛法,庇佑眾生。圓教寺的四大天王佛像在外觀、手持武器和神情上各具特色,與中國的四大天王佛像也有所不同。
6月15日,工匠們在摩尼殿精心包裝著四大天王佛像,使用薄紙、棉被、布條等材料仔細地包裹每尊佛像。16日,包裝被打開後,它們被小心翼翼地一一擺放好。為了避免晃動,眾人相互合作,有人喊話,有人在佛像下方放置布條,然後輕輕地滑動佛像。由於大講堂內部有土地和須彌壇的高低差,人們使用木箱或千斤頂將佛像抬起。
當所有佛像都排列完畢時,大講堂重現了90年前的面貌。佛像七尊的排列重現,給人一種強烈的安心感和包容感。這是一同供奉了近千年的老朋友,時隔90年再次相聚的喜悅。
今日我們有幸目睹了工匠們是如何移動佛像的。佛像經歷了百年千年的歲月,必然會因時間的流逝而出現劣化。在佛像的

運輸和移動過程中,工匠們非常謹慎,以免造成任何損壞。正是多虧了這些專業人士的參與,佛像的遷移得以順利完成。

日本語    奈良大学4回生
中国語翻訳 立命館大学大学院1回生

書寫山圓教寺
〒671-2201
兵庫県姫路市書写2968

「90年ぶりの大移動 摩尼殿から大講堂へ」
日時  令和5年7月1日(土)~9月1日(土)
場所  書寫山圓教寺 大講堂(三之堂)(国指定重要文化財)

「摩尼殿奥秘仏 如意輪観音像御開帳」
日時  令和5年7月1日(土)~9月1日(土)
場所  書寫山圓教寺 摩尼殿内陣

公式サイト http://www.shosha.or.jp/feature_230610/