歴史を学ぶ大学生の朗読と天台宗僧侶による天台声明を披露
比叡山延暦寺1200年の伝承“不滅の法灯”奉安と天台声明の調べ
令和元年、伝教大師最澄が遷化されて1200年を迎えることを機会に発足いたしました伝教大師最澄1200年魅力交流委員会(委員長・サントリーHD㈱代表取締役副会長 鳥井信吾)では、7/24に開催されるEXPOホールでの滋賀県デイステージにおいて、世界遺産・比叡山延暦寺の根本中堂にて、伝教大師最澄によって1200年前に灯され、今も灯し続けられている『1200年の不滅の法灯』を天台宗僧侶によって特別に奉安いたします。
1200年もの間に受け継がれた灯火は、人々の平和と安寧を祈り、人から人へとともに紡がれてまいりました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪・関西万博において、人から人へと紡がれるいのちの尊さを伝え、世界平和を祈ってまいります。

西暦788年(延暦7年)伝教大師最澄が根本中堂の前身である一乗止観院を建立した際、本尊の薬師瑠璃光如来の宝前に灯明をかかげたのが始まりで、一度も消すことなく灯され続けていることから、「不滅の法灯」と呼ばれています。
【参考】
■天台声明について
声明とは、お経の文言や仏様のお徳を讃えることばに、節回し(音曲)をつけて唱える仏教音楽です。その起源はキリスト教のグレゴリオ聖歌などとともに世界でも最も古いとされ、仏教の伝来とともに日本に伝えられた伝統的宗教音楽です。
天台声明は、今から千二百年前に伝教大師によって中国からえられて以来、師資相伝せられて今日に至っている。これら声明の音曲には、梵語を漢語に音写した梵語曲、梵文を漢訳、漢語曲、和製漢文等を訓読みして唱える和語曲があり、全曲をひとりが唱える曲(独音)、冒頭のみひとりが唱えたのちに全員で唱和する曲(同音)、など拍子、音階、旋律によってもさまざまな曲に分類することができます。声明には、経典の一字ごとに節回しを記した音譜があるが(博士という)、それのみで到底唱えられるものではなく、その修得には面授口決を基本とした熟練を要する音楽であります。抑揚ある、流れるような音、そして拍子の微妙な変化、幽方囲気を耳であるいは肌で感じ取ることが声明の醍醐味であります。また、宗派によっても違っています。
ほんのひとときでありますが、天台に伝わる仏教音楽を通して皆様が少しでも仏様の御心に触れ、次世代へと継承されていくものを感じていただければ幸いです。

■魅力交流委員会・大学コラボプロジェクト
令和元年より始まった、大学生による日本文化を未来につなげることを目的に、全国の神社仏閣を巡り、ご住職やその地域の方々との対話から文化伝承の大切さを知るなど、様々な活動を通して延べ2500名以上の学生たちが参加してまいりました。
当日は、びわ湖から臨む比叡山延暦寺、根本中堂に灯る1200年の不滅の法灯の分灯など、映像と共に学生代表が朗読にてご紹介いたします。
伝教大師最澄1200年魅力交流委員会推進事務局(㈱ケーファ内)
担当 岡・海老原
tel 06-6567-9210
mail info@1200irori.jp