伝教大師最澄1200年魅力交流プロジェクト

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【リリース・比叡山延暦寺特別企画】 2025大阪・関西万博の期間に、伝教大師が日本に初めて伝えたといわれる密教儀式である「灌頂」を体験頂く特別企画を開催いたします。

令和7年3月14日

=2025大阪・関西万博記念 特別企画  「密教体験ー曼荼羅と仏たちー」=

【開催概要】

開催期間 2025年 4月19日(土)~5月11日(日)※期間の土日祝のみ開催

(令和7年) 7月19日(土)~11月24日(月祝)

開催場所 比叡山延暦寺 東塔 国宝殿3F特別催事室

料金    大人500円 中高生300円 小学生100円 (国宝殿通常拝観料)

※比叡山延暦寺諸堂巡拝料は別途必要

主催    比叡山延暦寺

このたび比叡山国宝殿3Fにおきまして、延暦寺関連のパネル展示および灌頂堂で行われている結縁灌頂の投華体験を開催します。灌頂儀式の映像をご覧いただきながら、み仏の世界である堂内を再現した中で、曼荼羅の上に花を投げ、み仏とご縁を結ぶ儀式を体験していただくことができます。

<結縁灌頂とは>
805年、伝教大師最澄は入唐の際、越州龍興寺の順暁阿闍梨より密教を相伝されました。帰朝後、桓武天皇の勅命により、最澄は京都高雄山寺で密教の灌頂を行いました。道場に灌頂壇および仏像、大曼荼羅を設け、天皇や諸大寺の高僧たちが灌頂を受けました。これが日本最初の灌頂とされています。 灌頂とは、「阿闍梨」(密教の師)から弟子へ正しい血脈を継承する儀式で、元はインドの国王の即位式で、国境の海、大河の水を王子の頭頂に注いで国中に王の即位を宣言する儀式になぞらえ、仏の座を継がせる最も重要な密教儀礼です。 この儀式によって過去の罪科(つみとが)を焼き尽くし、その灰の中に残る仏性の芽に如来の智水を注いで、その仏性の芽を成長させ、花を咲かせ実を結ばせることができます。灌頂には、阿闍梨の弟子となるための受明灌頂(入壇灌頂)や、密教の正統な相承者となる伝法灌頂(開壇伝法)などがあります。

延暦寺で行われている結縁灌頂は、一般の方も受けることができる密教の入門式となります。灌頂堂には、中央に大きな曼荼羅が祀られ、香華燈明によって荘厳されています。受者(灌頂を受ける人)は、天台声明の梵音に導かれながら曼荼羅に華を投じてみ仏とのご縁を結び、大日如来の五智の法水を頭上に注がれてご縁をいただいた仏さまの智恵を授かることができます。
<お問い合わせ>
比叡山延暦寺 参拝部
tel 0775-78-0521  担当 武 円超