湖国三大祭のひとつ「山王祭」を訪ねる
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いろり端

探訪「1200年の魅力交流」

湖国三大祭のひとつ「山王祭」を訪ねる

 山王祭は、1200年以上の歴史があるとされ、祭神が鎮座した由来をたどり天下太平や五穀豊穣を祈願するお祭りで、今年は規模を縮小されての神事が3月より執り行われ、今回は4月14日の神事に参加させて頂きました。

日吉大社での神事

 日吉大社の西本宮で執り行われた例祭では、古くより縁の深い比叡山延暦寺の天台座主や僧侶が参拝され、般若心経が奉納されました。神仏習合という日本文化の根源と接することができる数少ない機会に触れあえることができました。

 今年の山王祭は神輿渡御を自粛され、神輿の代わりに西本宮拝殿にある7つの神籬(ひもろぎ)を持って坂本のまちを歩く儀式に参加しました。実際に神籬を持たせて頂く貴重な体験をさせて頂き、儀式の厳かさや伝統を感じるとともに、多くの地域の方々が見学されていたことから、坂本ではこのお祭りが大切にされていることを肌で感じました。

唐崎神社へ

 神籬はびわ湖岸にある唐崎神社へ奉納し、粟津御供(あわづのごく)と呼ばれる神事が執り行われ、新型コロナウイルスの早期終息を祈願されました。

山王祭への参加を終えて

 山王祭の運営に若手が少なくなり、残すべき伝統と新たに創り出す伝統の狭間に立たされている地元の方々の苦悩を感じるとともに、山王祭をもっと大切にしたい、多くの人に知ってもらいたいという想いが強くなり、山王祭や坂本の歴史やまちの魅力を伝える架け橋になりたいと感じた1日でした。
 来年はコロナが終息し、ぜひ神輿を担ぎに参加したいと思います!
山王祭のご関係者の皆様、本当にありがとうございました。
文:大学コラボプロジェクト参加大学生