地蔵曼荼羅修復現場を見学
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探訪「1200年の魅力交流」

地蔵曼荼羅修復現場を見学

滋賀県湖南三山のひとつ国宝長寿寺の蔵に安置されていた室町時代に作られた貴重な曼荼羅の修復をされている藤本松雲堂にお伺いして、実際の修復作業を見学させて頂きました。

この曼荼羅は、六臂(6つの腕)のお地蔵様の周りに約1万2千体の小さなお地蔵様が描かれた非常に珍しい曼荼羅なんですが、蔵から取り出した時は傷みが進んでいて長寿寺の藤支ご住職が「曼荼羅に込められた想いを次の世代に伝えていきたい」と地蔵曼荼羅修復プロジェクトを立ち上げました。

修復をしていただいている藤本松雲堂の藤本さんは重要文化財の修復も多く手掛けられています。
今日見学させていただいたのは、曼荼羅の折れ癖に補強の紙を充てる「折伏し」という作業 。
写真は地蔵曼荼羅の裏側です。無数にある白い線が折れ癖に当てている補強の紙。

藤本さんが、曼荼羅の折れ癖1つ1つに補強の紙を充てている様子。
部屋を暗くして、灯を曼荼羅に当てて折れている個所の影をみつけて補強の紙を貼るこの作業は非常に緻密。

藤本さんの地道で丁寧な修復作業を一人でされているのをみて、一朝一夕では培われない伝統技法にただただ感動しました。
今回の修復を見て過去に思いを馳せる事でき、そして未来を大事にしたいとも思いました。
地蔵曼荼羅の修復完成は今秋の予定。
このプロジェクトを成功させるためのクラウドファンディングも行っています。
本物を蘇らせる機会に立ち会えたことはとても貴重でした。

※長寿寺の記事はこちら