いろり端
探訪「1200年の魅力交流」
びわ湖百八霊場の一つ「眞迎寺」を訪ねる

この霊場の第15番が「天台宗光明山眞迎寺」です。お話しをしていただいたのは、当寺の第39世住職辻井芳道さんです。




また「厄除け大師」として、現代に至るまで強い信仰を集めています。特に「角大師」のお札を家の戸口に貼ると、邪気は寄り付かず、疫病はもとより一切の厄災から逃れることができると言われ、慈恵大師良源ゆかりの寺院では、角大師のお札を人々に配布するようになり、現に仰木地区では宗派を問わず、多くの家の戸口に「厄除のお札」として貼られています。
慈恵大師良源は正月の3日に入寂されたことから「元三大師」と呼ばれていますが、お生まれになったのは9月3日で、元三大師は多くのお寺でお祀りされており、眞迎寺の元三大師は、地域の人から「横川のお大師さん」に対して「仰木のお大師さん」と呼ばれています。毎年9月の第1土曜日に「御誕生会法要」、また2月の第1土曜日に「元三会法要」が営まれており、9月の御誕生会法要にはお蕎麦の接待、2月の元三会法要には大根焚きの接待があり、露天も出店し大変賑わっています。特に、2月の元三会法要には、1年間戸口に貼られていた「角大師」のお札を返却し、新しいお札を求めてお参りされる方が多くお見えになります。
次に、正面向かって左側の薬師堂には恵心僧都の御作で、多田源氏の源満仲公の念持佛と言われている薬師如来をお祀りしています。眞迎寺の北東にある「御所の山」は源満仲公が10余年に亘り居館を構えた跡と言われています。源満仲公は恵心僧都と親交が深く、恵心僧都を戎師として出家、法名を満慶(まんけい)と号し、居館を寺として紫雲山来迎院満慶寺(しうんざんらいこういんまんけいじ)と称したと言われています。源満仲公は温厚な方で村人に大変愛されていましたが、今日で言う人事異動でしょうか、この仰木の土地を離れていく際に「どうか離れないで下さい、いつまでもこの土地にいて下さい」と村人が懇願したそうです。そのいわれが毎年5月3日に行われる仰木まつりの馬止めの儀式と言われています。

ここには伝教大師最澄の御作で、国の重要文化財に指定されている延命地蔵尊がお祀りされています。辻井住職からお地蔵さまは街かどや田んぼのあぜ道など、どこにでもよく見かけますが、誰からも一番愛される佛さまです、とお話し下さいました。


眞迎寺のご訪問を終えて

光明山 眞迎寺
〒520-0247 滋賀県大津市仰木2-7-10
〒520-0247 滋賀県大津市仰木2-7-10

人から人へと紡がれてきた
大切な想いや魅力について語り合う
地域で育まれてきた歴史や文化を語り合い、
新しい価値と出会います